ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

比嘉大吾 日本ボクシング界最高のコンビネーションパンチャー

今回は沖縄出身のハードパンチャー、現時点での日本人世界チャンピオンの中でもっともKO率が高い比嘉大吾選手についてその魅力とストロングポイントについて語っていこうと思います。

 

ハードパンチャー?それよりも優れているもの

比嘉大吾選手はプロ戦績でのKO率は94%と破格の数字を持っています。この数字を見ると比嘉選手とは一発で相手を鎮めるハードパンチの持ち主では?と予想できます。当然フライ級の中でもパンチ力は群を抜いてると思いますがそれ以上にこの選手は近距離戦でのコンビネーションがよく出ます。またただコンビネーションを打つだけでなくアッパーやボディも巧みに使い分け相手を理詰めで崩していく姿はロマゴンやゴロフキンをほうふつさせます。このように比嘉選手は一発クリーンヒットを狙って倒すというよりはコンビネーションでたくさんパンチを打って相手を削ってKOするボクサーなのです。

 

近距離でのオフェンス力は日本最高か?

さっきも述べた通りこの選手の近場でのインファイトはその手数と理詰めによる圧力によって相手が何もできなくなってしまう。基本的にこの選手の圧力を抑えきれないと不利な戦いに押し込まれ近距離の攻防で上回ることができるボクサーはほとんどいない。しかもフライ級時代の比嘉選手のフィジカルは身長で上回れていてもフィジカルやパワーで劣ることがほとんど起こらないレベルだった。過去の日本人ボクサーは大まかに二種類に分かれています。中間距離の差し合いで勝つボクサーor近距離に持ち込んでインファイト勝負を持ち込みたいボクサーです。アウトボクサーはなぜかはわかりませんがほとんど見かけません。ただ、ほかの日本人世界チャンピオンの意見を耳にすると前に出て攻めるボクサーの方が美徳とされているようなコメントを聞くためそのような風潮があるのかもしれません。この話は置いといて、日本人ボクサーはこの二タイプに分かれていて中間距離で戦うボクサーが特に多いです。それに対してインファイター型のボクサーはどうしても近場で安定したコンビネーションを打つことが難しいです。打とうとしても相手にクリンチで逃げられたり打てたとしてもガードを崩すことができないなどです。それに対して比嘉選手はこのようなパターンになっていることがありません。近距離でのテクニカルな部分は日本史上最高です。

 

世界戦での軌跡

VSファン・エルナンデス

この試合は比嘉選手にとって初の世界戦となります。相手のエルナンデス選手は過去に井岡選手とも対決してことがあるボクサーでフライ級でもいいボクサーです。戦前から足を使ってのアウトボクシングをして来ると予想されていたため比嘉選手が勝つには追い足でどれだけエルナンデス選手を追いかけられるかがカギになります。実際の試合展開としては大方の予想に対して足を使いアウトボクシングに徹するエルナンデス選手を追いかけ続ける比嘉選手の構図。立ち上がりなかなか捕えにくそうな比嘉選手でしたが2、5Rと一発のパンチがクリーンに当たりダウンを奪いポイントでは話されない状態を作ります。ただやはり最後までエルナンデス選手の足が止まらないためなかなかいつものコンビネーションが出ません。先ほど比嘉選手のファイトスタイルをゴロフキン選手やロマゴン選手と似ていると述べましたが強いて差別化するとすれば比嘉選手は彼らと違い相手を追いかけながらコンビネーションを打つわけではない。比嘉選手がコンビネーションを打つときはその場で踏ん張って打つため相手の足を止めてから打たなければならない。そのためエルナンデス選手の絶対足を止めてはいけないという意思も感じました。しかし迎えた6R。ロープ際で比嘉選手に真正面に立たれた瞬間コンビネーションを被弾しダウンしてしまうエルナンデス選手。その後も体力の限界か複数回に及んでダウンを奪われ6Rに比嘉選手の勝利が決まった。この試合で比嘉選手が今までの日本人選手とは違う何かを持っていることに気づいて人は多いかと思います。ただ、相手のエルナンデス選手は脱水症状のため本調子かどうかわかりませんでした。そのため同じようなファイトスタイルのカルドス・クアドラスが相手だったら同じように崩せるのかなと見てみたい気もしました。(階級はちょっと違いますが)

 

VSトマ・マソン

kの試合の相手は前回のエルナンデス選手と違いどっしりと構えてガードを固める選手です。そのためどうしても攻防兼備になりがちですがこの選手を崩すことはとても難しいです。ただこの選手に対して比嘉選手のファイトスタイルは非常に相性がいいです。マソン選手はあまりリング内を動かずにガードを構えるため比嘉選手は踏み込みからのインファイトを打ち放題です。さらにカウンターもほとんど帰ってこないので余計に力強く打ってきます。マソン選手からしたら最悪の相手で試合内容も7Rまで打ち続けた比嘉選手がレフェリーストップでTKO勝利となった。

 

VSモイセス・フエンテス

この選手は過去2階級を制覇しているボクサーで比嘉選手がこれませたたかってきた選手の中ではキャリアのある選手です。比嘉選手よりも身長リーチで上回っていますが今までのファイターと違い比嘉選手相手に距離をつぶして打ち合いを挑んできました。この選手に対して比嘉選手は珍しく被弾するシーンも目立ちましたが、要所でクリーンヒットを奪います。そこで比嘉選手の右フックがクリーンヒットしたところにバランスを崩したフエンテス選手にコンビネーションを決め圧巻の1RKO勝利。ここ3戦で比嘉選手は全くファイトスタイルの違うボクサーと戦ってきましたが、このフエンテス選手の打ち合いというのが対比嘉として有効と思えます。真正面での打ち合いで打ち勝つ方がデイフェンスに傾倒するより希望が見えますが、それも比嘉選手の圧力に負けないことが必須になってきます。

 

比嘉大吾の攻略法とは

これまで述べた通り比嘉選手を攻略するには近距離でのコンビネーションに対抗しなければなりません。その方法は2つあります。まずは近距離の攻防を拒否することです。比嘉選手がコンビネーションを打つには距離を縮めなければなりません。距離を詰めようとするところの出鼻をくじくようなジャブや豪打で近づく前に迎撃することです。参考としてはYouTubeに載っていた比嘉選手と井上尚弥選手のスパーリング動画です。比嘉選手が距離を詰めようとした瞬間に重いジャブが飛んでくるためなかなか近づけませんでした。このように比嘉選手の土俵に入らないことがすぐに重いつく作戦ですかね。2つ目は打ち合いで比嘉選手のコンビネーションのスキにカウンターを合わせることです。この作戦を実践したのが3度目の防衛戦の相手で比嘉選手に初黒星をつけたロサレス選手です。彼が対比嘉として芳賀選手のコンビネーション中にただガードを固めるわけではなくコンビネーションの継ぎ目や打ち終わりにシャープなパンチを叩き込むことです。これによって比嘉選手は思いっきりのいいようにコンビネーションが打てづに攻め手を失ってしまいました。当然この試合の比嘉選手が万全な状態ではなかったことは承知ですがロサレス選手の作戦はそれを差し引いても有効なように思えました。

 

今回のブログでは比嘉選手のことについて語りました。次回は今後の比嘉選手の展望について語ろうと予定しています。ここまで読んでいただきありがとうございまず。