ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

感想 チャーロ兄弟VSデレビヤンチェンコ ロサリオ   強打の怖さを思い知った日

今回は日本時間9月27日に行われたチャーロ兄弟のタイトルマッチとそのアンダーカードの感想を語っていきます。どの試合も面白かったのですが特にチャーロ兄弟の防衛戦は相手も強豪選手であって緊迫感や一方的な内容ではなかったように思えます。僕としては個人的にロサリオ選手を応援していたので残念な結果となりましたが、これもボクシングの醍醐味であり魅力的な部分の一部なのかなと思います。

 

カシメロVSマイカ

戦前の予想としては1発が当たればテテ戦の再現。当たらなければ泥仕合になるかもと前回のブログで書きました。結果としては当たってしまったな、、、、という結果となりました。試合を見てみて思ったのはカシメロ選手にとってマイカー選手は非常に鑓水相手だったのかなと思います。マイカー選手はガードを高く上げるプレッシングファイターなのですがカシメロ選手に黒星をつけたモルティ・ムザラメ選手のように近距離の打ち合いをするわけではなかったです。また、特別ハンドスピードが速いわけでも前後の出入りがあるわけでなくどっしり構えるタイプないです。つまり同じ場所にとどまる時間が長いのでカシメロ選手としては強振が当てやすいですよね。試合自体はカシメロ選手の3RTKO勝ちです。下から上げてきた選手なのでフィジカル的には小さいのかな?とも思いましたがテテ戦とこの試合を見た限りはあまり感じませんでした。ただ決して大きい方ではないと思うので、彼よりも大きくフィジカルのあるボクサーと戦った時には苦戦を強いられそうかなと思います。例に出せばドネア選手とか。もしくは足がよく動く選手で的を絞らせてくれないウバーリ選手やリゴンドー選手などですかね。

 

ルイスネリVSアーロンアラメダ バンタムのネリはいずこへ、、、、

おそらくいろいろな意味で注目を浴びたネリ選手ですがこの試合内容はあまり話題にはならないかもしれません。結果としてはネリ選手の3-0で勝利したものの今まで見られた連打の圧力やパワーはほとんど感じられず、手数では上回るもののアラメダ選手のリターンをもらい続け顔を晴らしていました。試合前にお互い打ち合いとなってパワーの差でネリ選手と予想はしたものの、SB級にあげたことでここまでパワーを感じなくなるのかと思いました。特に戦前のアローヨ戦やパヤノ戦では明らかに階級が違うのかなというぐらいのフィジカル差やパワー差があったためSB級ぐらいなら問題ないのかなと思ってましたが拍子抜けしました。減量をクリアしたからかわかりませんが大きいSBには見えませんでした。というかフィジカルで圧倒できないとネリ選手はこんな感じになってしまうのかなと思います。言い方は悪いですが劣化版サンタクルスみたいな。対するアラメダ選手はネリ選手のパワーに押し負けることもなく、連打中に下手にカウンターを打つわけでもなくコツコツ単発のパンチを返していました。ただネリ選手の手数を止めるような作戦はないためポイントではどうしてもリードすることができませんでした。おそらくこのような打ち合うファイターに対しては必ず前線はするのですがもうちょっと何かぶくが欲しかった印象です。

 

ジャーメル・チャーロVSデレビヤンチェンコ 

兄チャーロのアッパーがあそこまで効果的とは、、、、

層の厚いミドル級の強豪同士の対決。勢いに乗るチャーロ選手がゴロフキン選手やジェイコブス選手を苦戦させてきたデレビヤンチェンコ選手を迎え撃つ1戦。戦前ではオッズもそこまで離れてなかったことがデレビヤンチェンコ選手の評価の高さをモノがっていました。僕自身もチャーロ選手がよく引き受けたなーと思ってました。確かにサイズやパワーで明らかに上回っているとはいえ、チャーロ選手が苦手な近距離のファイター。しかも状態が悪かったとは言えあのゴロフキン選手相手にも踏み込めた選手。僕は前のブログでも書いた通り、圧倒的にデレビヤンチェンコ選手有利かなと思っていました。ただ実際にチャーロ選手はそのような展開にはさせませんでした。中間距離で危険なジャブとくんたーを放ち、序盤の3Rにデレビヤンチェンコ選手をぐらつかせ早くもポイントリードしたかなという印象です。ただその後はチャーロ選手の動きを見切ったデレビヤンチェンコ選手が得意の近距離戦を挑みチャーロ選手にヒットを奪っていきます。特に中盤以降の勢いはすさまじいものがありました。僕自身はこれでデレビヤンチェンコ選手がポイントをごっそり稼ぐんだろうなと思っていましたが、ここでふとあることに気づきました。せめてるはずなのに顔がダメージでどんどんひどい状態になっていました。これはチャーロ選手の近場でのアッパーによるものです。チャーロ選手はおそらく近場でデレビヤンチェンコ選手に打ち勝つのが無理だということを認め、打ち勝てなくてもだめーしを蓄積させるため入り際やくっついてるときにアッパーを差し込んでいました。また近場ではデレビヤンチェンコ選手のパンチをたくさんもらっていたように見えましたが、しあいごに顔がきれいなことからパンチをいなしたりしているのかな?とも思いました。そのため中盤から終盤以降は有効打は断然でデレビヤンチェンコ選手でしたが相手に与えたダメージはチャーロ選手でした。そのためどちらかを優先するかによって判定が変わるギリギリの試合で実際の判定以上に互角の内容でした。とりあえず一言言わせてもらえば流石に118-110はない。

 

ジャーメル・チャーロVSジェイソンロサリオ  

奮闘するもロサリオ、強打に沈む、、、、

三団体統一戦となったチャーロとロサリオの試合。オッズは兄同様チャーロ選手有利なもののロダリオ選手は前線で大番狂わせでJ.ジャクソン選手を倒していてチャーロ選手を喰ってもおかしくないとのことです。僕自身はロサリオ選手ならばチャーロ選手をポイントアウトするだけの能力があったと思いましたし、少なくとも一方的な内容にはならないかなとも思いました。一つ懸念することがあればロサリオ選手は決してディフェンスがいいわけではないのでふとした瞬間に1発もらうと怖いと予想していました。さて実際の試合展開ですが、ロサリオ選手もチャーロ選手の1発を脅威に感じていたのか、ガードをしっかり固めとにかく決定的なパンチをもらわないように慎重な試合運びを展開しました。1Rにスリップ気味のダウンを食らいましてがその後の中盤は近距離でチャーロ選手相手にポイントアウトしていました。対するチャーロ選手の方は得意の中間距離の攻防に持っていけないので攻めあぐねている印象。時折危険な右を打ち終わりに強振するが手数が感じられない。確かにダウンをとったから前半の残りのRを落としれも大丈夫かもしれないが、このまま後半もポイント取れないと判定負けは明白だった。しかし迎えた第6Rでチャーロ選手の強振がロサリオ選手にもろにクリーンヒット。まだ戦えると鼓舞するロサリオ選手ですが明らかに効いてました。確かにこのRあたりからロサリオ選手のガードが緩み、数発いいパンチももっらていましたがここまでクリーンにもらうとは、、、、第7R、チャンスをえたチャーロ選手がロサリオ選手を仕留めに来ると思いもいきやなぜかまた下がってほとんど手数を出しませんでした。正直彼の戦い方からしてポイントを犠牲にしてでも相手に効果的なダメージを与え判定前に試合を終わらせるものなのでここまでのチャンスを作っておきながら攻めないのがよくわからなったです。ここまで効いているロサリオ選手ならばいつでも倒せると思ったのかな?そして8Rにチャーロ選手がふと放った右のジャブからのボディージャブによってロサリオ選手がけいれん気味になりながらダウン。一瞬何が起こった何が起こったのかよくわからなかったがロサリオ選手は立ち上がれずチャーロ選手が3団体統一王者となった。ロサリオ選手を応援していたものからすると悔しさも残りました。ダウンをとったR以外は間違いなくラサリオ選手のRでした。ただ攻めるときにだんだんとガードが緩みそこを的確に突いて試合をモノしたのがチャーロ選手なので仕方ないといえば仕方がないのでしょう。正直前半は今くさばいていたはいいもののどこかで当たってしまいそうな雰囲気は出ていました。強打者というのは怖いですね。

 強打者という理不尽の塊  一切のミスも許されない試合運び

ボクシングにおいてたびたび見る試合展開なのですが、片方のボクサーがコツコツ相手をアウトポイントし、もう片方のボクサーはほとんどRがとれていない。しかしふとした瞬間ポイントがとれていない方のボクサーの強打が炸裂。ポイントで圧倒的に勝っていたボクサーはそのダメージを回復することができずにそのままKOで試合が終わってしまう。このパターンは頻繁にみられ、上記のチャーロ弟VSロサリオもそうですしワイルダーVSオルティスもいい例ですよね。こういうのを見るとハードパンチャーの理不尽さをまざまざと見せられます。ボクサーとして優秀なファイターというのは相手のことを常にアウトポイントし、ディフェンスがいいボクサーと僕は思っているのですが、仮にそのようなファイターでも倒しえてしまう存在がハードパンチャーというものです。そのためAというボクサーがBというハードパンチャーのボクサーよりも優秀なファイターとします。それでもその差がとてつもない差とかではない限りAが確実に勝てるという保証は得られないのです。これだけ聞くとハードパンチャー最強じゃんと思うかもしれませんが、過去にただのハードパンチだけで本当の意味でトップオブトップになった選手はいません。特に近年で頂点にtってるボクサーはみんな優秀さが秀でています。そのことがハードパンチャーだけで最強になることが難しいことを物語っています。ただそれでもハードパンチャーのボクサーに勝つのは難しくて、最低でもフィジカルで優位を取れられてはいけないですし、ミスもほとんどしないようなボクサーである必要があります。そしてそのようなことができるボクサーが必然的に階級最強のボクサーに選ばれていて、PFP上位に入るボクサーなのかなと思います。それこそ並の王者ではパンチをまともに当てさせてもらえず、試合を通して当たる気配がないような。