ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

フロイド・メイウェザー プリティーボーイ時代のアグレッシブスタイル part1

今回はプロボクシング戦績50戦50勝無敗のまま引退したボクサー、フロイド・メイウェザーについてそのキャリアを前半と後半に分けて語りたいと思います。なぜ前半と後半に分けるかというと語る内容が多いというのもあるのですが、メイウェザー選手というのはキャリアの前半後半でファイトスタイルが全く違うからです。前半は彼が童顔ということからプリティーボーイと呼ばれ、ファイトスタイルは今のメイウェザー選手と比べるとアグレッシブでなおかつセオリーを覆すようなファイトスタイルで魅力的なファイトスタイルでした。後半はお金を見せびらかしたりすることからお金の亡者ということでマネーと呼ばれつようになりました。それと同時にファイトスタイルもアグレッシブからディフェンシブに、確実にポイントで価値を収めるようになっていきました。どちらのファイトスタイルも素晴らしいものだと思いますが一般的にはKOが多かった前半時代の方が好きな方が多いのかなと思います。気持ちはわからないこともないんですけどね。

キャリア初期からプロボクサーとしての完成度の高さ

メイウェザー選手はアトランタオリンピックで誤審の結果金メダルを逃し銅メダルを獲得しましたがそれでも豊富なアマチュア経験からプロに行っても成功する姿が想像できました。そしてついに1996年からプロに転向しメイウェザー選手は圧倒的な才能を見せつけます。それは今までのボクシングの標準を大きく覆すものとなる。圧倒的なスピードとスーパーフェザーにおいてはパンチもある。鋭い踏み込みから槍のように繰り出されるジャブ。これを顔だけでなくボディにも打ち分ける。このボディジャブというのはリーチが長い黒人選手が今もよくやっていますがなかなか打ちにくいですよね。カウンターをとられにくいというためのジャブなのに隙が多いボディジャブは打つのが怖いものです。早い踏み込みとリーチとタイミングがないと打てないものでうすがそれをメイウェザー選手はキャリア初期から難なく打ちまくります。日本人だと井上選手もよく打ちますね。あとはプルカウンターと呼ばれる相手のジャブをスウェーで最小限外してジャブに打ち終わりにカウンターを放つ技です。これを使ったボクサーは実は昔の時代にもいたらしいですがここまで標準装備として仕えたのはメイウェザー選手ぐらいだと思います。さっきも述べましたがカウンターをもらわないためでもある通常のジャブにカウンターを合わせることは相手にとっては恐怖でしかありません。カウンターが怖くなり手数も減り、ジャブが出にくいのでリズムも取れない。試合の流れすらもコントロールしてしまいます。ここまででもほかのキャリア初期のボクサーがもっていないものばかりですがこれに加え何よりディフェンスがとても良い。KOを狙いに行くボクサーは相手を仕留めようと躍起になるためにその過程で無駄なパンチをもらってしまうことが多いのですがメイウェザー選手は決してそのようなパンチをもらわず仕留めます。また肩を使ってパンチをいなしたり高速のバックステップで相手のパンとを外す姿は現在のファイトスタイルにも通ずるところもあります。相手のレベルが上がると同じ事ができるかは今後次第といわれてましたがこの完成度はすさまじいものがありました。

 

VSヘナロ・エルナンデス ベテランに新進気鋭が挑む!という構図のはずが メイウェザーが20代前半の選手に見えない

メイウェザー選手にとって初の世界戦の対戦相手は当時WBCスーパーフェザー級のチャンピオンのヘナロ・エルナンデス選手です。この選手はオスカーデラホーヤ選手以外に負けておらず通算の王座防衛回数が10か11ぐらい防衛しているチャンピオンです。身長リーチはこの階級では破格で長いリーチを使ってのジャブで自分の距離で戦えます。さすがに才能あふれるメイウェザー選手もこのベテラン相手にはまだ勝てないんじゃないかといわれていました。WOWOW解説者の浜田剛史さんもメイウェザーが挑むにはちょっと早いかもとおしゃってました。試合序盤はお互いの武器でもある左ジャブ同士を差し合う展開です。身長差はあるものの実はお互いリーチは183㎝と同じためヘナロ選手もいつもより自分だけの距離を作れないと感じました。序盤はお互い手探りのような感じだったのでクリーンヒットがありませんでしたが、出入りのスピードの差でメイウェザー選手がジャブを当てていきます。試合が進むにつれて左の差し合いで優位になるメイウェザー選手、それを止めるためにヘナロ選手はあえて前に得てインファイトの勝負に出ます。値数いてのインファイトならばメイウェザー選手が苦手だと踏んでだのか近場でも強く打っていきます。ただここでも優位には立てませんでした。メイウェザー選手は接近するヘナロ選手に対しガードと肩のいなしでクリーンヒットをもらわずにクリンチ気味になったときはヘナロ選手の両手の間に自分の腕を入れて押すことでヘナロ選手を外に追い出しました。このクリンチワークもうまいですよね。相手が休みたいときに休ませず打ちたいときに打たせない。これを密着状態のクリンチ際でやるのはまた普通のボクシングテクニックとは別の部分です。個人的に今メイウェザー選手の秘蔵っ子と呼ばれるデービス選手もクリンチ際の攻防はメイウェザー選手に師事すべきかなと思います。話を戻してこのジャブの差し合いでも近距離の攻防でも打ち勝てなかったヘナロ選手は何もできることなくロープに下がりそこにメイウェザー選手の連打が刺さり一方的な展開となってしまいます。ヘナロ選手もカウンターを狙っているのですが先ほども述べた通りメイウェザー選手は下手に攻めてくれないので頼みの綱もたたれました。その結果ヘナロ選手が8R終了時に棄権しメイウェザー選手は勝野王冠を果たしました。相手の土俵で打ち勝ち、戦い方を変えてくる相手にもその都度対応して下手にフィニッシュしにいかないなど初めての世界戦での完成度には見えませんでした。まるでどちらがベテランのボクサーにわからないほどです。