ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

マニー・パッキャオ 数々の伝説を残しボクシングの歴史に名を刻んだフィリピンの英雄

今回のブログではフィリンピンの伝説のボクサーにして40代にして世界チャンピオンに君臨しているパッキャオ選手についてそのすごさを語ろうと思います。普段僕のブログではその選手のリング内でのテクニカルな分を好き勝手語っていますがこのパッキャオ選手はリングの内外どちらの面でもとてつもないことを成し遂げています。そのためパッキャオ選手を語るうえでどうしても外せないことは階級を超越したボクサーの一人ということです。彼がプロボクサーとしてデビューした時にはフライ級の選手としてでした。ちなみにこのころはフライ級のリミットにすら届いてすらいなかったそうです。そのフライ級の選手がその階級で王座をとった後に一気に3階級あげてスーパーバンタム級でも王座をとる。この時点で3階級とび越えての2階級制覇というあまり聞いたことのない偉業を成し遂げましたがこれは今の彼を知ってるものからすれば序の口という。ここからパッキャオ選手はフェザー級からライト級までの階級をその階級の強豪メキシカンたちを蹴散らして制覇していきました。次々に競合のメキシカンを下していく姿からメキシカンキラーと呼ぶ人も現れました。バレラ、モラレス、マルケス選手などが有名ですね。どの選手も殿堂した選手ばかりです。このころからパッキャオ選手のボクサーとしての価値がしっかりと認められ確立したように思えます。ただここもパッキャオ選手にとってキャリアの停滞点になりませんでした。その後誰もがバカげていると戦前に揶揄されたオスカー・デラホーヤ戦手とのドリームマッチに繋がります。デラホーヤ戦手は6階級を制覇したスーパースターで当時はボクシングの顔といわれていた選手でした。この試合がバカげているといわれたのはパッキャオ選手がデラホーヤ戦手にボクサーとしての実力が劣っていたからではありません。両者の体格さがあまりにも離れすぎていたからです。ミドルまで制覇したデラホーヤ戦手とフライ級から上がってきたボクサーがたたくのはいくら何でもおかしいと。勝負が成り立たないんじゃないかといわれていましたが。その予想をあざ笑うかのようにパッキャオ選手は周りの予想を超えてきます。デラホーヤ戦手を滅多打ちにし8R終了TKOで試合を終わらせます。デラホーヤ戦手の状態にクエッションが付きましたがこの試合でスターからスターへのバトンタッチが済んだことに違いはありません。その後もスーパーライトからスーパーウェルター級までを制覇し前人未到の8階級制覇を果たします。(日本では認定している団体の違いで6階級制覇王者と紹介されています。)体重にすると約20キロの増量を果たしてのこの偉業は歴史上例を見ないどころか今後もこのような選手は出てこないんじゃないかというレベルです。僕が思うに体重の増減とボクシングの実力というのはまた別なものなと感じます。たとえ優れたボクシングテクニックを持っていてもそれがパッキャオ選手と同じようなことをできるという話でもなく、逆に体格の大きさによっては普段よりも上の階級でやった方がいい結果が出たなど。ただパッキャオ選手はその両方がとびぬけているボクサーだと思います。その証明は彼のこれまで戦ってきた選手のネームを見ればわかることです。あと付け加えるならばフィリピンの上院議員もやってるとのことでリング内外でここまでのレガシーを積み上げたボクサーは本当に稀有すぎるものです。ここまで珍しくテクニカルな面以外のことで語りましたが僕が本当に語りたかったパッキャオ選手はの優れたテクニカル面を語っていきます。

 

追尾機能がついた高速の連打と意味不明な踏み込みの速さによって相手に何もさせない

まずはパッキャオ選手のオフェンス面に関してです。パッキャオ選手といえばやはり無尽蔵のスタミナから繰り出される高速の連打です。これは普段ボクシングを見たことがない人でもその速さと迫力はすごいと感じるでしょう。ボクシングを見てると意外にも連打を予期出すボクサーよりは単発のパンチを打つボクサーの方が多い感じがするので連打がよく出るボクサーはもしかしたら貴重なのかもしれません。(あくまで主観ですが)例えば連打がよく出るボクサーといえばアミールカーン選手やレオサンタクルス選手などですね。皆さんはもしかしたらほかにもっとボクサーが浮かんだかもしれませんがこのパッキャオ選手の連打というのは一線を画すぐらい違うものです。ほかの選手は連打を相手が足を止めていて距離が近づいたときのみ連打を出します。それに対してパッキャオ戦手は相手のパンチが届かない射程外から高速で踏み込み連打に持ち込むことができます。当然もみくしゃになってクリンチになるわけでもなく連打になります。相手からすると急に近づかれ連打されるわけだからガードを固めて連打がやむのを待つしか手段がありません。ただこれだけではガードさえすれば何とかなると思いそうになりますがパッキャオ選手は当て感が非常に優れています。この当て感によって高速の連打がガードをすり抜け、相手が足と上半身のスウェーをしても追尾してきてクリーンヒットにつながります。特に全盛期のころにはこの踏み込みと連打がフルラウンドにわたって行われるのでまるで相手が動くサンドバックになってしまったような試合展開にもっていくことができました。また連打だけでなく威力のあるパンチを一転に集中した左ストレートは相手のダメージを決定づける象徴のようなものです。あの踏み込みの速さとノーモンションによって相手が反応できないものです。オフェンス面においてこの二つでパッキャオ選手のオフェンス面は説明できるます。

 

あまり言われてないけどカウンターとディフェンスにも優れている

パッキャオ選手の最大の特徴は上記で述べた連打だと思うのですが、ここではあえてあまり言われないパッキャオ選手のカウンターとディフェンス面にフィーチャーしてみようと思います。まずはカウンター。こっちはまだ印象的なものではないでしょうか。結構初期の方の試合を見ても特に相手が入ってくるときに合わせる右フックは試合中に良く使っていますね。これによって相手は下手に距離が詰められず距離をつぶすことができません。また右のフックは試合を重ねていくことでより洗礼されている感じがします。当初のころや全盛期のころはここだ!というベストのタイミングでのみ使っている印象でしたが最近のブローナー戦やサーマン戦を見ても強く打つだけでなく、相手から有効打を奪ったり距離を確保したいときに細かく軽く打つことで手数が出るようになりました。おそらく全盛期のころよりも連打で相手を圧倒する時間が減ったからこそその減った時間を埋めるためにこのような技術が発達しているのだと思います。余談ですがこのように全盛期にその異常な身体能力で相手を圧倒していた選手が加齢とともにその武器が通用しなくなったときにほかの部分で補える選手というのはその選手がたくさんの引き出しをもっているんだなぁと感じます。たくさんの引き出しがあるにも関わらず一つのパターンに絞るというのはそのスキルだけで十分という証明にもなっていますが。次はもう一つのディフェンス面です。パッキャオ選手に関してこのディフェンスという言葉がセットで語られることを見たことがほとんどありません。ただ僕はパッキャオ選手のディフェンス面は優れていると思います。そもそもここまで様々な階級で戦ってきて今でも戦えているのは致命的にもらいすぎではないからです。まず僕がパッキャオ選手のディフェンス面が優れているのはガード能力や交わす技術とかではありません。メイウェザー選手の時にも言ったように相手に打たせないという面です。パッキャオ選手の1Rを3分割してみると相手とパンチが届かない距離で踏み込むタイミングを見き分ける、実際に相手に連打をふるったり追いかける、そしてそれ以外の相手が打つシーンを下手に打ち返したりせず堅実にしっかりとガードを固める。つまり攻めてるときや距離を見極めているシーンはそもそもパッキャオ選手にパンチを当てられずもっとも危ないのは受けに回っている点です。特にパッキャオ選手は攻めるときと守るときのメリハリがはっきりしているので。その時には高くガードをあげ下手にもらわないようにしています。実際にパッキャオ選手はマルケス選手のカウンター以外でKO負けしたことはありません。特別優れているディフェンス技術を駆使するわけではないのですがもらわない場面ともらうかもしれない場面を理解してやっているのでとても理にかなったテクニックです。

 

今回はパッキャオ選手のことについてその実績と能力を簡単ではありますが語りました。実績ファイトスタイルともに歴史上例を見ないものを見せ続けるパッキャオ選手ですが彼は現状でも王者です。もしかしたら今後さらにもう一つ歴史に名を残すようなことをしてくれるかもしれないです。