ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

メキシコの太陽 サウル・”カネロ”・アルバレス 現PFP1位の実力とは

今回語る選手は世界的な知名度も誇るメキシコの英雄、サウル・アルバレス選手について語ります。なおこのブログでは彼を愛称からカネロと呼びます。カネロ選手は4階級制覇王者であり現時点でのリングマガジンにおけるPFPランキング堂々の1位となっています。これは去年の11月に元PFP2位のセルゲイ・コバレフ選手をKO勝ちしてことが要因となっています。

またカネロ選手は現役のトップ選手の中でも戦ってきた対戦相手のネームと実力が群を抜いています。例を挙げるとメイウェザー選手、ララ選手、コット選手、モズリー選手、カーン選手、カークランド選手、やゴロフキン選手、スミス選手、チャベスJr.選手、ジェイコブス選手などパッと思いつくだけでもこれだけの選手と戦ってきています。そしてそのほとんどの選手に勝利を収めるなど実績という面は歴史的にみてもすさまじいものです。

 

日本ではあまり好印象ではない?

カネロ選手は名実ともにトップ中のトップ選手ですが日本でカネロ選手をPFP1位に認めている選手は少ないんです。これだけのことを証明してきたにもかかわらずなぜかというと、ゴロフキン選手との1戦目を終えた後にドーピング違反に引っかかったからだと思います。それもただドーピングに引っかかったのではなく禁止薬物での陽性反応です。日本のボクシングファンとしてはこのことがあって彼の実力の高さを素直に見れなくなってしまったのだと思います。何なら日本で1番嫌われているルイス・ネリ選手の次にアンチが多いのではないでしょうか。

僕個人としては正直試合の内容を重視してみたいのでそこまで嫌いになることはないですね。例えるならば好きな曲を歌っていたアーティストさんが何か問題を起こしてしまってもその曲を効かない理由にはならないみたいな。人によっては無理って人もいると思いますが僕は大丈夫なタイプですね。不正とは関係なしにこのスポーツは体格や開催地、ジャッチなど試合の勝敗すら簡単に傾ける要因がたくさんあります。ルール内ですら格差が存在してしまうのにルール外のドーピング問題をなくすことは無理に等しいのではないかとあきらめています。実際にドーピングに引っかからない薬物を使って能力をあげる選手もいると思うので。ただ勿論このようなドーピング検査を許していいかということではないですし、取り締まり厳格な処罰を与え続けることは必要不可欠だと考えています。

話を戻しましてカネロ選手はドーピンググ疑惑でアンチはいるもののその高い技術にケチをつける人はほとんどいませんね。それだけ彼の魅せてきた試合内容も実績に負けず劣らず素晴らしいということです。

万能型の選手だが一番強いのはインファイト

本題のカネロ選手の実力についてですが彼のファイトスタイルは一言でいえば万能型の選手です。前に出て打ち合いもできるし、逆に下がってアウトボクシングもできる。そしてなんといってもメイウェザー選手に負けてからディフェンス技術が向上し試合中に華麗なディフェンスを見せてくれることも珍しくありません。特にヘッドムーブに関しては現状彼が一番きれいにそのテクニックを試合で取り入れています。トラウト戦やゴロフキン戦、ジェイコブス戦が有名でしょうか。

わかりやすいほかのストロングポイントはミドル~ライトヘビー級における彼の反応とパンチのスピードです。相手のパンチの打ち終わりやバックステップにドンピシャのタイミングに合わせてパンチを放ちます。この階級周辺で戦ったほとんどの選手は彼の反応とそのパンチスピードに反応できずに被弾を許してしまいます。純粋に踏み込みの速さが速いというよりは相手の動きを予知してそこに打つみたいな。VSゴロフキンⅡでも序盤にその能力でゴロフキン選手を下がらせていました。

あと彼が得意としているのはインファイトだと思います。彼は背丈だけで言えばこの気球周辺で決して多い気泡ではなくむしろ小さい部類です。そのため彼の対戦相手は彼よりも一回り大きい選手が多いです。そのためそのような選手と戦ってきた影響かリーチや身長が高い選手の懐に入ってインファイトを仕掛け圧倒するという場面がよく見受けられます。ホセシト・ロペス選手やロッキー・フィーリング選手などは中に入られてしまい彼のインファイトに圧倒されてしまいました。これらのスッペクの高さはやはりPFP最強の一角と評されるだけあります。

フィジカルと4階級目の試合について

さっきのドーピングの話じゃないですけど彼の肉体の遍歴はすごいものがあります。今でこそ素晴らしい体の厚みにスピードを伴っているカネロ選手ですが初期のスーパーウェルター級では今と比べると別人勝ってぐらい体が小さいです。相当絞っているのかやっぱり適正ではないですよね。そのためか減量によるスタミナ不足が懸念されていた時期もあり、ミドル級の時の試合でさえもフルラウンド動き続けるというよりRごとに休憩時間を作ったりペース配分に焦点を当てていました。ただそんな彼もライトヘビー級まで階級を上げ見事に4階級を制覇しました。その際のコバレフ戦でもカネロ選手は常にコバレフ選手をプレスかけ続けコバレフ選手のジャブをガードでしっかり防いでいました。そこまで体格のハンデも感じないくらいです。ただ正直あの試合のコバレフ選手はとても絶好調には見えず、いつものジャブにも力が入っていませんでした。一部では試合間隔の短さから十分な準備ができなかったのでは?という声も。右が出ないのはカネロ選手のカウンターのためとわかるのですがそれでも今までのコバレフ選手の姿には思えませんでした。まぁ言っても仕方のないことですが。あと個人的に思ったのはあの試合で僕のカネロ選手の評価が上がったかというとそうは思えませんでした。4階級目かつ自分より大きいコバレフ選手をKO。並べるとすごいと思いますが、この試合の展開は前半中盤にコバレフ選手が下がりながらジャブを打ち続けカネロ選手がハイガードからの時折カウンターを打つという展開です。そしてプレスをかけスタミナが尽きたコバレフ選手を11Rに仕留める。つまり序盤中盤のポイントを捨てて後半にKO(なぜか実際のジャッチはカネロリードになってましたが)、それがカネロ選手の作戦でこれが見事にはまったことになります。もちろんこの作戦を立てて遂行できるのはすごいのですが僕個人の欲を言えば序盤から中盤にかけて完璧にアウトポイントしてほしかったかなと思います。せっかくあれだけのテクニックを持っているのだから。ただもしかしたらこの作戦しかなかったというぐらいコバレフ選手は調子が悪くてもカネロ選手にとって高い壁だったのかもしれません。

 

カネロを攻略するには?

カネロ選手は2013年のメイウェザー戦以来たくさんのビッグネームと戦ってきましたがそれ以来負けていません(疑惑の試合はあるものの)。しかも完敗したメイウェザー戦とは今のカネロ選手は別人なぐらい進化しています。そのためこの選手を倒せるボクサーは誰なのかとよくボクシングファンの中では話題となっています。まず前提としてPFPのそれも上位に入っているボクサーというのはほとんど同体格の同級ファイターには負けません。強さという観点で見るとたまに盲目勝ちになってしまいますが重視すべきは負けずらさです。そうした時に何を重点としてみればいいのかというと選手のディフェンス能力の高さです。そうすれば現時点でのPFPの順位が何となく妥当性が持てる思います。もちろん対戦相手の質やビッグマッチを制したりインパクトのある勝利などほかの要素も重要ですが基本は負けずらさだと僕は考えています。その中でトップ中のトップにいるカネロ選手を考えたときに僕は適正階級で倒せる選手は現時点ではいないのではと思います。ただ多少の適正階級を超えて相性の悪いファイターをぶつければと考えます。例を挙げると適性のスーパーフェザーでロマチェンコ選手に勝てるファイターはいませんがライト級だったら可能性のある選手はいるとか。そのためカネロ選手に勝てるファイターは必然的に大きいスーパーミドル級の選手かライトヘビー級の選手だと思います。

前にちょっとビリージョーサンダースとの対戦も効きましたが追い足が出るようになってきたカネロ選手にアウトポイントするのは厳しいかなという印象です。ただでさえ体格差があまりないのに。

 

スーパーミドルだとケイレブ・プラント選手、カラム・スミス選手の名前も聞きましたがどうしてもカネロ選手の得意なインファイトに巻き込まれてしまいそうです。

 

そうなると残るはライトヘビー級のドミトリービボル選手とアルツールべテルビエフ選手ぐらいですね。そもそも彼らはカネロ選手よりもフィジカルで優位に立ちます。加えてビボル選手は”大きい”アウトボクサーとカネロ選手に対して相性がいいです。ララ戦よりも進化しているとは言えカネロ選手は決して負い足がいいわけではなく打ち合ってくれるファイターの方がやりやすいと思います。べテルビエフ選手に関しては純粋にパワーが違いそうなので前に出すことができずにゴロフキンⅠのような展開になってくれそうです。ただ前年な話をするとカネロ選手が自身よりも圧倒的にネームが落ちるにもかかわらず体格的に分が悪い両者を選ぶと思えませんし、仮に選ぶとしても彼らが衰えを見せたときやキャッチウェイトでの試合になってしまいそうです。少なくともファンの皆さんがカネロ選手との対戦が見たいという選手との試合実現は難しそうです。僕個人としてはミドル級リミットじゃなくてもいいのでチャーロ選手かアンドラ―デ選手との試合が見てみたいなーとカネロ選手に期待しときます。