ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

【感想】ロマチェンコVSロペス  ロペス勝利で大番狂わせも完璧な世代交代といえるのか?

日本時間10月18日、アメリカで行われたライト級世界4団体統一戦。ここまで確固たる実績を積み重ねた現代最強のボクサーともいわれるワシル・ロマチェンコ選手と派手なKO勝利を積み重ね若さと勢いで世界のベルトを掴んだテオフィモ・ロペス選手の試合が行われました。試合前は圧倒的にロマチェンコ選手勝利予想が多く、ロペス選手がたたくにはもう何年か早いのではないかという意見でした。それこそ2013年のメイウェザーVSカネロのような展開が一番あり得るという意見もありました。しかしふたを開けてみるとなかなかロマチェンコ選手がいつものように圧倒しているわけでもなく拮抗した試合になりました。そしてなんと大差の判定勝利でロペス選手ライト級世界4団体統一王者となりました。

いや~まだ実感がわかないですね。実は僕はこの試合の予想をブログで書いたときにロペス勝利は全然あり得るといいました。それだけこの試合に関しては純粋な両者の実力差だけで勝たれないものがあったからです。ただ試合の展開やら勝ち方という面ではちょっと予想外でした。そして試合が面白かったのにちょっと物議を呼びそうなことがあるのでそこが残念です。それらを一つずつ語っていきます。

 

明らかにいつもと様子が違うロマチェンコ ロペスのパワーとカウンターによっていつものように攻めさせない

序盤、積極的にジャブを突くロペス選手に対しいつも通り情報収集をしあまり手を出さずに相手を見るロマチェンコ選手。ロマチェンコ選手の情報収集はライト級に上がってからの試合ではより顕著で前回のキャンベル戦でも1Rはほとんど手数を出しませんでした。ただいつもと違うのはその情報収集の時間が長く3Rぐらいまでまともに他を出しませんでした。そしていつもよりも下がりロペス選手のパンチをしっかりガードしているもののバランスを崩すシーンが見受けられました。やはりロペス選手のパワーは相当強くいつもよりも相当警戒していたと思います。

譲歩収集が終わった後少しづつ使場になった際にパンチを当てますがその時に必ずロペス選手がパンチを合わせてきます。たとえガードしていても脅威になるパンチなのでロマチェンコ選手もより手数が減ってしまいます。あとおもったのは序盤からロペス選手がボディにパンチを集めていてロマチェンコ選手はそれに対してオーバーには守らずに受けていました。これ後半効いてくるのでは?と思いましたがそこまででダメージになった感じはしません。ただお互いのクリーンヒットが微妙な時にこのボディが有効打になってロペス選手のRになった感じは否めません。

 

ギアを入れ始めるロマチェンコがロペスを圧倒していく しかしギアを入れるのに時間がかかってしまう。

中盤以降に少しずつではありますが手数を増やし顔面のクリーンヒットを奪っていくロマチェンコ選手。ただロペス選手もダメージが入っているわけでもなくフラストレーションも溜まっていません。そして顔面にクリーンなパンチを当てれなくてもしっかり手数を出し簡単に中に入れさせません。そして終盤。ロペス選手の情報収集が完全に終わりギアを入れロマチェンコ選手がロペス選手のインサイドに入り込み顔面へのクリーンヒットいを立て続けに奪っていきます。ロペス選手も打ち返してはいますが体制が不十分なのか序盤のようにロマチェン選手の脅威を与えるほどではありません。毎回ロマチェンコ選手の試合を見て思うのは後半にかならずギアを入れてポイントをしっかり取りに行くのを終盤に行う、ライト級ではそれがよく目立ちます。フルにポイントを取りに行くというよりもとるところをしっかりとって、ジャッジの印象をよくする感じです。井上選手もドネア戦手との試合で同じことをしていますね。終盤のクリーンヒットで一気にポイントを稼ぎに行くロマチェンコ選手。しかし打たれてはいるもののロペス選手は戦意を全く失わず12Rはロマチェンコ選手相手に打ち合いました。そのまま試合は判定にもつれ込み試合の結果はジャッジにゆだねられました。そしてジャッジのスコアカードは116-112、117-111、119-109の3-0で”Take over”テオフィモ・ロペス選手の勝利となりました。

 

物議を呼ぶ判定 特に119-109って、、、、、

お互い持てる力を出し尽くし終盤には打ち合いも見せてくれる両者。試合内容に関して不満足だったり不完全燃焼を感じる人は少ないのだはないでしょうか。そう”試合内容”に関しては。問題になったのがジャッジの119-109という採点。これはこれはロマチェンコ選手がたったの1Rしか取れてないことを示しています。いくら何でも1Rしか取れてないってどう考えてもおかしいでしょう。少なくとも終盤の4Rの中だけでも3Rはとっています。これが例えば115-113、もしくは116-112の3-0ロペス選手勝利だったらここまで物議を呼ぶ展開にはならなかったと思います。問題はジャッジの内訳です。なぜこのようなジャッジになったのか大まかに試合を振り返りましょう。ロマチェンコ選手は序盤から中盤にかけて手数が異様に少なく特に序盤の方はポイントを振るのが難しいです。ロペス選手は最重要視される顔面のクリーンヒットは少ないものの手数はしかっり出していてボディへのパンチは結構クリーンに見えました。中盤は結構甲乙つけがたく明確にどちらかがとったという印象はないですね。ただ顔面にクリーンに当てていたのはロマチェンコ選手かな?終盤、これは相手を完全に見切ったロマチェンコ選手のRだったかなと思います。明らかに顔面のクリーンヒットは多く終盤だけでロペス選手の顔面へのクリーンヒットは上回ったのかという勢いでした。後半のインファイトはさすがロマチェンコ選手と思いましたがトータルの取ったRの多さはロペス選手かなーという印象です。そのため勝敗結果に関しては僕としては異論は異論はなく115-113ぐらいでロペス選手かな。ただ119-109意味不明で117-111もどうかと思う。

 

情報収集に時間がかかってしまったロマチェンコ選手 ただそうでもしないといけないくらいロペスの支配力は強かった

結果論になってしまいますがロマチェンコ選手はギアを入れるのがちょっと遅かったかなという印象です。もっと早くから終盤の展開を作ればポイントアウトもあの可能だったといえますががそれをさせなかったくらいロペス選手のカウンターとパワーが序盤に効いていたのだと思います。下手に攻めるとやられると。ただその支配力は単純なボクシングスキルというよりはフィジカルのパワーの要素が高かったのかなという印象です。上記にも書いたようにガードの上からパンチを食らってバランスを崩したり顔を晴らすロマチェンコ選手を始めてみました。終盤にロマチェンコ選手のインファイトに対応するのが難しそうだったのか見ると余計そう思いますね。ロペス選手のファイトももちろん素晴らしかったですが完全に世代交代したといえるような勝利ではなかったかなと。あとは適正階級の違いですね。明らかにリナレスたキャンベルのような純粋なライト級の選手じゃないロペス選手と適性がスーパーフェザー級のロマチェンコ選手ってのがなぁ。ただそれでロペス選手は実力でロマチェンコ選手に勝ってないなんて口が裂けても言っちゃいけないことですし試合の実現をプッシュしたのはほかでもないロマチェンコ選手。ただパンチ力はともかく体格差が元からあった試合はすっきりしない結末が多いです。そういった意味で今回の試合は内容に関しては文句なく面白かったし、ロマチェンコ選手がチェスマッチになるといった意味もわかって満足ですが。

 

今後の両者の展開は?

4団体を制覇したロペス選手はこのベルトを保持するのか否か?僕としては返上からのスーパーライト級に昇格が一番可能性が高いと思います。減量も苦労しているといってるので4団体を制覇した後にわざわざライト級にとどまって試合をやるとは思いません。試合後にヘイニ―選手の名前を出していましたがまだやるには早いかなという印象です。おそらくロペス選手にとっては階級も含めて考えるとヘイニ―戦手はロマチェンコ選手よりも厳しい相手なので。それならば減量が厳しいライトよりも将来的に早く適応できるようにスーパーライトでの王座奪取を目指すのかなと。ロマチェンコ選手に勝ったからといってラミレス選手やテイラー選手に同じように勝てるというものでもないですし。

対してロマチェンコ選手ですがこの敗戦はとても痛いものとなりました。そもそも不利なライト級にとどまっていたのは4団体統一のためであってそれ以上のものはありません。そのためこの試合は勝って4つのベルトを手に入れた後すぐに適性のスーパーフェザーに戻るべきでしたがこの敗戦そうもいきません。おそらくロマチェンコ選手はロペス選手との再選を望むと思いますが再選条項がないため再戦指令を出さない限りロペス選手は受けてくれないと思います。本人も試合直後のインタビューでそういってました。そして仮にリマッチが起こったとしてもお互い得るメリットが少なくお互いのキャリアの停滞につながると思うのでできればリマッチは起こらなくていいかなと思います。それよりはロマチェンコ選手はスーパーフェザー級でのシャクール・スティーブンソン戦とかの方が見たいかなというのが本音です。

 

まぁこの試合はおそらく物議を呼び見た人は後味がすっきりしなくなったことだと思います。僕もそうです。しかし肝心の試合内容は緊張感があり最後まで目の離せない面白いものだったのでまぁ満足せす。あとロペス選手勝利によって各々が他の階級に移った時の展開の面白さにもつながったのでよしとしましょう(判定は良くないけど)