ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

【感想】テレンス・クロフォードVSケル・ブルック 突然の幕切れ PFP最強クラスの力を見せつける勝利

日本時間11月15日に行われたボクシングファン期待の1戦、テレンス・クロフォード選手とケル・ブルック選手の試合が行われました。現在クロフォードはPFP最高クラスの選手で今回の試合はネーム実力が過去最高のブルック選手との対戦、当然この試合のパフォーマンスが今後のランキングに影響してくるのは明白です。確かにブルック選手は全盛期は過ぎたとの声が多かったですがウェルターではポータ―戦手などを完封した実績もある選手でもしコンディションが良ければクロフォード選手にとって簡単な試合にはならないと思いました。ちなみに自分はいつも通り前日に仕事を徹夜して終わらせたため寝坊しかけましたがWOWOWの配信開始が12時ぐらいで助かりました。まぁ死にそうな顔で見てたんですけど、、、、、

開始直後互角から緊迫感が 手数が少ないものの面白い攻防

1Rお互い手数を出さずに細かいフェイントをかけあう展開に。これは同じくPFPにいるロマチェンコ選手にも通ずることですが序盤の特に1Rはほとんど手数を出しません。日本の選手とかの試合だとほとんど見られない展開ですね。強いて言うならVSエンダムⅠの村田選手ぐらいですかね。これは結構スロースターターとか言われてますが個人的にはこれは必要な作業であってあえて手数を出さないで見る時間を作っていると考えます。多分普通に1Rから攻めることもできると思いますがそれでは相手がどのレベルなのかをわからないまま攻めるリスクを取りたくないのです。それならばたとえそのRを捨ててでも今後相手の動きを見切るために見る時間を増やしているのです。今回も例に見れずあまり手を出さないでブルック選手の動きを見るクロフォード選手。ただお暗示用にブルック選手も下手に手数を出さずにクロフォード選手の動きにフェイントをかけています。そして数少ない手数を出した瞬間、ブルック選手のジャブが確かに刺さります。そしてその後もジャブの差し合いが見れましたが明らかにブルック選手のパンチの方がきれいに当たっています。もちろん1Rだからってありますがそれでも距離感が優れていてリーチでアドをとっているクロフォード選手にジャブで刺し勝つブルック選手を見てこれは全盛期に近い仕上がりなのでは気定款を持てました。

2,3Rもお互いの手数は決して多いというものではないですが有効打を奪うためにジャブ、そして近場では危険なショートパンチを振っていきます。2Rは1R同様ブルック選手の有効だが光りましたが3R。明らかにクロフォード選手のパンチがブルック選手の顔をとらえ始めました。これがPFPランカーのアジャスト能力ですよね。特にクロフォード選手はそれが顕著でガンボア戦や前線のカバロウスカス戦で確かに劣勢なシーンはあったもののその後にその問題に対処して自分のペースに持ち込み試合をひっくり返してきました。ただブルック選手もこのままでは終わると思えなかったその直後、迎えた第4Rにてブルック選手の踏み込みにショートの右フック?気味のパンチがブルック選手雄顎を連れぬきます。そのままダウンするブルック選手は確実に効いた直後。その後勝負を決めに来たクロフォード選手は連打を的確に頭にまとめて4KO勝利をもぎ取りました。

カウンターの精度がずば抜けている 少しでも下手を打てば死につながるこれこそハンター

やっぱりこの試合もクロフォード選手の良さが存分に発揮された試合ですね。想定さできないタイミングと角度でのカウンター。決してブルック選手が隙を見せたわけでも変なタイミングでパンチを放ったわけでもないのにあんなにクリティカルにパンチを当てる。これを見せられるとほかのウェルター級の選手は戦いたいと思わないですよね。ほかにもカウンターが上手い選手といえばそれこそ同じくPFPランカーの井上尚弥選手だったりマイキーガルシア選手や直近でスペンス選手に挑むダニーガルシア選手だったりといいカウンターパンチャーはたくさん存在します。全員に共通することはここという絶妙なパンチを打つタイミングを持っているということ。別にダニーガルシア選手とかもとびぬけて何かが速い選手というわけではないですが相手に最も効果的にパンチを届けることができます。このタイミングというワードは海外におけるマイキー選手の紹介でよく使われていたため知ることができました。よかったらチェックしてみてください。それは置いといてこれらの選手同様クロフォード選手も抜群のタイミングがありますがクロフォード選手はそれプラスセオリーに内カウンターを標準的に打てる。それこそ今回のジャブとショートフックの中間みたいなパンチだったりホーン戦とか見たらわかりやすいと思いますが。もちろんこの独自性に拍車をかけるのは左右どちらでも戦えるスタイルと長いリーチなのにも関わらず近中遠どこにでも対応できるという点。これこそ彼がハンターと呼ばれる所以なんですね

PFP頂点か?  

全盛期がどうかは置いといて過去最強の相手にこの完勝、間違いなくPFPランキングの話になってきますし井上選手やカネロ選手といったトップ選手は比較対象にされますよね。それこそ階級的に100%あり得ないことは前提でもし仮に同じ階級だったらクロフォード選手と井上選手だったらどうなるのかって見てみたいですよね。クロフォード選手だったら井上選手の凶悪なジャブを封じられるかもしれないですし逆にクロフォード選手を遮って井上選手のパンチがクロフォード選手をとらえ続けるかもしれないですし。やっぱり気になりますよね。

まぁ妄想はこれくらいにして彼が自身の評価をさらに確固たるものとして現実的に考えて超えなきゃならないのはカネロ選手です。正直カネロ選手の対戦相手のネームはおそらく現役のどの選手よりも優れていてその多くを勝利を得ています(疑惑は置いといて)その彼を超えるのははっきり言ってかなり難しく並の相手を圧倒するだけじゃ超えるのは無理です。しかも今回のパフォーマンスで彼が評価をあげるのに必要な相手がほとんどのこっていないこともわかりました。やはり彼を超えるにはネームのある選手、それこそPFPにはいいているエロール・スペンス選手を倒すことが唯一の道でしょう。ただ問題点はスペンス選手のプロモーターが戦いを避けることです。正直いくらスペンス選手がやりたいといってもプロモーターがやりたいといわなければ実現はしません。なんだかんだもうすでに33歳のクロフォード選手。一番可能性が高く嫌な展開はクロフォード選手がさらに年取ってパフォーマンスが落ちるたときに実現することです。これで若いスペンス選手が勝っても誰も納得しない悲しい終わり方になると思います。もちろんボクシングというのはビジネスでもあるので難しいのはわかるのですが一番の本質であるエンターテイメントは忘れないでいただきたいですね。