ボクシング独り言

語る相手がいないぼっちボクオタがボクサーやボクシングの試合について一人で語るブログです。

【感想】スペンスVSガルシア スペンス完勝で今後のウェルター級はどうなるのか?

今回は現地時間12月5日に行われたWBCIBFの世界タイトルマッチ、スペンス選手とダニーガルシア選手の試合について語ろうかなと思います。皆さんご存じの通りこの試合はスペンス選手が3-0の判定勝利で完勝しましたがこの試合のスペンス選手には懸念材料もあり去年に単独の交通事故で大けがを負っていました。そこからの再起戦なので内容云々よりも確実に動けて勝利したことに重きを置いた試合というとらえ方が一般的ですかね。シートベルトしてなかったことが逆に彼の命を救った原因というのは何とも言えない点ですね。勿論命があっただけでなくアスリートとして活動を続けていけることは本当に奇跡ですしよかったことです。

勝負のカギはジャブの差し合い ただマイキー戦ほどの完封ではなかった

この試合は戦前スペンス選手有利のオッズでしたが個人的にテクニカルな部分でそこまで差が出ないのかなと予想していましたが唯一差が明確に差が出たなと思うのはジャブですね。ダニガル選手は当てた数もそうですがそれ以上に手が出なかったですね。もともとダニガル選手はジャブを起点にする選手じゃないにしてもここまで当たらないのかというぐらい出ませんでした。これはスペンス選手がサウスポーに加え上手くプレスをかけていたのでジャブを打てない距離感をキープされたことによるものだと思います。スペンス選手は決してカウンターパンチャーというタイプではないのでうまく前の手でさばいていたのかと思います。

ただそれでもダニガル選手が一方的な展開に持ち込ませなかったのは右でカウンターやストレートを差し込み続けた点にあると思います。これは事故の影響かわかりませんがこの日のスペンス選手はダニガル選手の右フックやジャブで被弾を許していました。これはサウスポー選手を崩すのに有効でダニガル選手が実行することで絶妙なタイミングでの有効打になります。ただ残念なのは本来はこの右で突破しつつ注意がそれたタイミングでジャブを打って散らす展開を作れなかったことですね。サウスポー対策の右というのはただ有効打を奪うだけでなくジャブを当てやすくするものでもあります。なぜなら試合を組み立てるという観点でジャブほど優れたパンチはないから。そのジャブを打たせない試合メイクをしたスペンス選手が素晴らしかったですね。

試合自体は116-112が二人、117-111が一人の完勝でしたがダニガル選手のカウンターでスペンス選手の攻撃を寸断し、有効打は奪えたもののスペンス選手のジャブをさばき切れずにというのがこの試合の概要です。

スペンスの次戦はキース・サーマン?妥当かもしれないけどみんなが求めているのはそこではない

ちょっと早い気もしますが次戦のスペンス選手の次戦についてです。この試合前にキース・サーマンス選手がインタビューで「ダニーかエロールの勝者とやりたい」といっていました。勿論現段階ではサーマン選手が勝手に言っているだけですがこの試合が組まれる可能性は高いです。同じPBCでパッキャオ選手ともいい試合をしネームも実績もある選手。スペンス選手が直近で戦っているポーター選手とダニガル選手にもサーマン選手は勝利しています。スペンスVSサーマンのカードはおそらくPPVの売り上げでも一定数の売り上げを記録するとは思いますが一ボクシングファンとしてはあまりやる必要ないのかなと思います。なぜならスペンス選手には他にもっと戦わなければならない相手がいるからです。一番はやはりクロフォード選手。正直スペンス陣営側がやりたがっていないのは明白ですが自身が本当に世界一のボクサーというのならば同じ階級にいる最強選手とたたってほしいですよね。プロモータが違ってあまりPPVが稼げないクロフォード選手だとしてもこの二人が戦えばビックファイトになるしヒューリーVSワイルダーの例もあるので実現してほしいですよね。まぁクロフォード選手と戦いたくないって気持ちはわからんでもないですけどね。彼のようななんでもできて最高クラスのタイミングを持っているカウンターパンチャーとなんか戦いたいとは思えません。ボクサーの心理的に一発があるハードパンチャーよりもパンチを全然当てさせてもらえずずっと試合の流れをコントロールし続けることのできるボクサーって対戦を避けられやすいんですよね。あとそういうスタイルの選手というのは近代のボクシングにおいて毎回PFPの上位やトップに位置していることが多いですよね。

ではクロフォード選手との試合が起きない場合ほかにどの選手と戦うのがいいのか?パッと思いつくのはパッキャオ選手。これは皆さん予想通りだと思いますがこの階級の中心人物で確かに全盛は過ぎているものの間違いなく過去の実績は群を抜いていますよね。彼のスピードはスペンス選手のプロキャリアにおいても未知なものだとは思います。ただ問題はパッキャオ選手が試合を受けたがらない可能性です。彼はブラッドリー戦以降の試合で対戦相手の厳選が厳しくなりました。今まで危険な相手とばかり戦ってきてこの年齢なので何も置かいしいことではないのですが。顕著なのがホーン戦以降で、マティセ選手、ブローナー選手とウェルター級では体格的に厳しい選手。そしてサーマン選手は確かにナチュラルなウェルター級で実績も素晴らしい選手ですが彼は肘の怪我で長期離脱し、二年後のVSホセシト・ロペスでもあまりいいパフォーマンスを発揮できませんでした。これを見選んだのかなと。だから実際にマイキーVSスペンス後にパッキャオ選手が自身のTwitterで次戦の相手誰がいい?と四択でアンケートをとっていましたがスペンス選手の名前はありませんでした。やはり現在の状態でウェルター級以上の体格を持つスペンス選手はきついということでしょう。ただちょっとソースがあやふやなのですがダニガルVSスペンス後にSNSでパッキャオ選手が自身のマネージャーにスペンスと戦わせてくれといってことが報じられていました。これはもしかしたらこのパフォーマンスを見て自分ならスピードでアウトポイントできると踏んだのでしょうか。確かに結構ダニガル選手のパンチを受けたとスペンス選手も認めていたので本人も納得する出来ではないのでしょう。実際にスペンスVSパッキャオは見たい人も多いですしビックファイトになると思います。スペンス選手はずっとパッキャオ選手をコールアウトしているのであとはパッキャオ選手がこの試合に乗り気になるかどうですね。

ここからは完璧妄想というか実現可能性は限りなく低いですし見たい人も少ないかもしれませんが僕の個人的に見たいスペンス選手の試合について。ウェルター級ではオーバースペックの体格を持つ彼に対してそれよりも大きい体を持つSW級の相手と戦ってるところが見たいです。当然階級が違うのはわかっているのでどうにか合わせて。現在SW級はジャーメル選手がロサリオ選手を倒して王座統一状態にありますがそのほかにも全統一王者のジャレット・ハード選手とジュリアン・ウィリアムス選手とジェイソン・ロサリオ選手。エリスランディ・ララ選手もいますね。彼らに共通している特徴って何かわかりますか?全員デカいことです。身長もそうですし体格的にも。正直ララ選手以外はミドルでも戦えるパワーを持っています。SWより輝けるかは置いといて。要はスペンス選手が彼らのようなサイズのある選手と戦った時にどれだけ圧倒できるかが見たいのです。スペンス毎回インタビューで自身より小さい相手ばかり選ぶことに小言を言われています。マイキー戦は特にそれを強く言われていてテクニックで和回っていることを証明すると何度も強調して言ってました。実際にアマチュア経験も豊富で決して体格差だけであってるとは思いません。正直その点に関してはハード選手の方がひどいです。ただ自身が体格のディスアドバンテージを食らったことないのも事実なのでそうなったときにどうなるかを見てみたいです。だってPFPいうのは”体格差がない場合にどれだけ強いか”を図るためのランキングなので。こういった試合は興味深いですね。ただ先ほども言ったように実現可能性は低くてスペンス選手がW級からSW急に昇級するメリットもないし減量のきついSWの彼らが下げることもできないので悲。